ソーシャルメディアのリスク
2015-01-09 | ご注意ください
ツイッターの投稿がきっかけで、企業が大きなダメージを受ける事案は以前より沢山あります。
よくニュースになっていたのが、スタッフの悪ふざけが度を越して炎上するというものでした。
バイトが冷蔵庫に入った写真を投稿して、結果閉店まで追い込まれてしまったニュースなどはまだ記憶に新しいと思います。
2年前、昨年とそのような身内(スタッフ等)の悪ふざけや軽率な発言でトラブルを起こすリスクを予防するための教育用DVDの劇中に使用するダミーページをいくつか作成させていただきましたが、最近はそのような身内ではなく「お客さん」が発信した投稿から炎上するニュースが多いようです。
記憶に新しいところでは、年末のボッタクリ居酒屋やぺヤングのやきそばなどで、投稿から数日で瞬く間に広がりました。
こちらはもちろん、サービス提供側に問題アリなんですが、SNSがなかった頃には考えられないほどダメージを受けることになります。
で、炎上しているのを見ていると、少なくないレベルで相当な罵声を浴びせてくるユーザーがいて、さらにそれに乗っかるユーザーがさらに広げているようなカンジがします。
テレビでどこかの企業が謝罪会見をすると、いぢわるなレポーターがすぐに「辞任はしないの?」と聞くように、企業がミスを犯すと一巻の終わりのような言われ方をします。
山下達郎の「HEY REPORTER!」を思い出しますね。
そういう人たちも普段は「人間なんだからミスはあるよ~!それで成長するんだよ~ガンバレ!」とか、部下や後輩、子供に教えてるだろうに、相手が「会社」や「公人、みなし公人」だとそうは思ってもらえないようです。
上記の「お客さんの投稿」から炎上するパターンはやはり「食」に関係する会社が多いので、食材メーカー、小売店、飲食業の方は注意した方がいいですね。
もうSNSは避けて通れないと覚悟したほうがよいと思います。
さらにイマドキは普段はぜんぜんアクセスが少ないような個人のブログでも炎上を起します。
先日も某クリエイターがビンゴの景品が気に入らんと主催者や協賛企業を名指しでDisって、ボヤを起してたようです。
(本人はそういうつもりじゃないと後日釈明しておりましたが、そう受け取られる文面だったとは思います。)
このように個人的な投稿でも、なにかの拍子にバズったりしたら誰だってすぐに火事を起すかもしれないわけで、誰もが見られるネットに書くということは、そういう世界(パブリック)ということを肝に銘じておく必要があるようです。
こういう話をすると、ウチのとーちゃんのように新しいものを否定するタイプの人にとっては、とってもいい酒のつまみになるようで、
「それみろ、だからやっぱり昔のように・・・」
というお説教がはじまります。
新しいものをどんどん取り入れて、サイト運営者に役立つよう作りこむのが僕の仕事なので、そいういう話をされるとそれこそ頭が炎上・沸騰しそうですが、リスク以上の恩恵は誰でも受けているはずなので、この時代にどう向き合っていくべきかを常に考えています。
ほかにはSNSリスクの話になると、「子供のスマホ」が取り沙汰されます。
愛知県もこれには力を入れているようで、こんなPDFも配布しています。
リンク:愛知県 保護者向けスマートフォン・携帯電話の安心安全利用啓発パンフレット
一通り読みましたが、怒られそうなくらいざっくり言うと
「分からない場合は親に相談しなさい」
という最後のオチになっているようです。はて?、では親は分かってるんでしょうか?
何度も言いますが、SNSのリスクは避けて通れない時代、まず「親であり会社の一員」である大人からしっかり理解していくことがSNSのリスクには重要な気がします
ところが実際は「めんどう」「私にはよくわからん」といって逃げている方も多いと思います。まぁ、一撃必殺のリスク回避の方法があるわけじゃないので、めんどうはめんどうです。
大手企業ではSNSのリスクを勉強する場というのも増えているようですが、中小企業レベルではまだあまり聞かないようです。
そろそろ、めんどうですが気合をいれて取り組むというのはどうでしょう。
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