リニューアルのタイミングは?
登録日:2014-01-10 改訂
「具体的な改善点」がいくつか出てきたらリニューアル
多くの方は既に1度や2度ホームページをリニューアルされていることと思います。経験的にみるとだいたい2年~3年でリニューアルするケースが多く、「ユーザーのため」というよりは、運営者側が「飽きてきた」「今の流行にしたい」といった個人的な理由が多いようです。
このリニューアルというのは難しいもので、デザインをリニューアルをすれば効果が上がるというものでもありません。
まずは、ここ数ヶ月のアクセス解析や、キーワード調査、コンテンツの内容など、サイトの現状を隅々分析してから行うとよいでしょう。
リニューアルをする意味
だいたい、どうしてリニューアルせにゃイカンのか。せっかく大金をかけて作ったのに。
と思われる方も少なくないと思います。
効果がバンバン出ているサイトであれば、リニューアルの必要もまだないでしょう、それにこの記事も読んでいないことと思います。
では考えてみてください。
今のサイトを立ち上げた時点で想定したターゲットやキーワードなど、実際に数年運営してみて「それは正しかった」と言えるでしょうか。
ホームページというのは制作した時点で効果がストレートに出る場合もあれば、思いのほか軌道修正が必要な場合もあります。事実弊社のお客様でも初回よりリニューアル後のほうが格段に効果が上がった例もあります。
「想像していたエンドユーザーの動向」と「実際のエンドユーザーの動向」は的が外れていることが多いわけです。
そのズレを修正するという意味で「リニューアル」(または改訂)が必要になるわけです。
それは制作会社の責任じゃないのか
私どもももちろん、一発で結果を出したいと思っておりますが、残念ながらそれは理想論であって、現実は異なります。
こういうお話をすると、「プロなんだから一発で決めろ」と叱られそうですが、サイト制作のプロであっても、クライアントの商売に対しては素人です。と申し訳ないですが常にはっきり言っております。
もちろん制作する際に、いろいろな情報や知識、実際の現場などを取材して、より精度の高いプランを心がけておりますが、制作会社のディレクターや、いわゆるマーケターさんやコンサルさんといえども、「じゃぁ、実際に店頭に立って売ってみてください」となれば、トップセールスになれるわけではありません。
大切なのは責任問題ではなく、次の「リニューアル」を出来る限り有効にすることなのです。
そのためには、日々のアクセス解析や、お客様ご自身のサイトに対しての意識がとても重要なポイントになります。
リニューアル成功事例でのポイント
先述しましたリニューアル後に効果が格段に上がったお客様の事例より、そのときに行った施策を一部ご紹介します。
1)アクセス解析などのデータは真正面から見るだけでなく、角度を変えて集計し、それぞれのデータを複合的に捉えるなどの作業で、今までと異なる仮説を生み出した。
2)微妙なニュアンスですが、「何をやっているか」、より、「どういうことをしているか」、というコンテンツづくりに改修。
(単純な業務紹介から、より掘り下げて一つ一つの業務を丁寧に解説するコンテンツに変更)
3)それに伴い写真、文章を作り直し。どこまで行っても伝えるための素材は写真と文章しかないので、商材をしっかりと説明するための内容を拡充。
4)イメージ的なデザインから、より具体的な商材が見えるデザインへ変更。
(全ページを見てもらうのではなく、ユーザーに必要なページをピンポイントで見てもらうようなデザイン)
5)公開後、リスティング広告などの施策を打たないのであれば、半年~1年はじっと運営する。手法をころころ変えては正しいデータが取れない。
ざっと、思い出すとこんな感じでしょうか。
ただし、これらはすべてのサイトに当てはまることではなく、今回のお客さまの失敗データをもとに再考したものです。
エンドユーザーが異なれば、アプローチの方法が異なるのは当然で、いろいろ言われている成功法も全てが当てはまるわけではありません。
そして、リニューアルの半年後あたりから徐々に効果が上がりはじめ、1年後にはコンバージョンが0.01%程度だったものが1~2%まで持ち上げることに成功しました。
ホームページの「効果がない」は重要なデータ
「効果がないからリニューアル」ということなのですが、今のサイトを制作した方が信頼できる人ならば、その方と一緒になぜ効果がなかったのかをじっくり分析するとよいと思います。
その上で、ある程度デザインがそのまま使えそうであれば、デザインのリニューアルではなく、コンテンツのリニューアルを行ってはいかがでしょうか。
機能改善としてのリニューアル
今までの話の流れとは異なりますが、サイト運営に手間を取られる時間をできるだけ少なくしたい、もっとサイトでできる機能を増やしたいといった意味でのリニューアルもあります。
この場合、リニューアルというよりは内部システムの変更、またはそれに伴いデザインも変更せざるを得ないといった内容となりますが、予算さえ合えばすぐにでも行ったほうがよいでしょう。
時は金なりです。
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